学園ニュース

守谷を知るコース(第12回)

守谷を知るコースの12回目は、毎年人気の講座。

「国際政治経済講座」

講師は常陽産業研究所チーフエコノミストの尾家さんでした。

 


「トランプ2.0の下での米国、石破政権の下での日本」


まずは、アメリカ大統領選の結果についてのお話でした。

トランプ氏返り咲きをどのように捉えるべきか。次期大統領候補と言われる、J.D.バンス次期副大統領や共和党上院院内総務ジョン・スーン氏の話やトランプ氏の政策などの話を聞かせてくれました。

 

 


また注目される人事や今後の世界についてなども、みなさん興味深く耳を傾けています。

 
そして、日本の選挙の話も。

自公過半数割れと国民民主党についてや、どのような政策が進むかなど日本経済についても話していただきました。

 


いま、みなさんが注目する話題が盛りだくさんで有意義な講座になりました。

 

 

 

まちづくり協議会コース(第14回)

人口減少時代のまちづくり

〈1コマ目〉

        

 

人口減少してもみんなが幸せになる、持続可能な社会の仕組みをつくることが大切

〇人口減が問題ではなく、人口減に対応する社会づくりができてないのが問題

(例えば、仕事が無いから若者が出ていくではなく、魅力がないから出ていくのである)

〇人口減を活かして、隣接する市と公共施設、医療の共有などうまく小さくして質を高める

これからは「AもBも」から「AかBか」へ

 

〈2コマ目〉 

無作為抽出による自分ごと化会議

〇地域の中で特別に活動をしたり、積極的に発言したりしていない「普通の人」が集まる

そして自由に、思っていることを安心して話せる場

無作為抽出の市民で議論、条例も作る

「自分ごと化会議」は全国80自治体で180回実施された

無作為に選ばれた市民が判定人を務める行政事業レビュータイプと、

無作為に選ばれた市民が地域のテーマについて話し合う住民協議会タイプの二つがある

         

 〇信頼関係にもとづく対話で、修正可能な柔らかい社会決定をめざす

講義最後30分は短い時間ですが、学生による質問及びデスカッションが行われました。

 

まちづくり協議会コース(第11回)

防災ファシリテーター養成講座

国立研究開発法人防災科学技術研究所 李泰榮(いてよん)講師

〈1コマ目〉

地域防災における「自助」「共助」「公助」

災害時の「公助」の公的支援は、「すぐに」「すべての地域ヘ」は届かない。

自主防災組織制度の創設

地域住民が「自分たちの地域は自分たちで守る」

〈2コマ目〉

地域の災害危険性を調べる

守谷市のハザードマップなどを学生それぞれPCで検索実習

 〈3コマ目〉

地域防災の取組支援に必要なこと

【事例】被災経験を活かした防災対策の検討支援

 

【演習】学生ひとりひとりワークシートの作成

3コマの講座では、学生の主体性を重視した、ファシリテーター養成講座となりました。

公開講座 アーカス・オープンスタジオツアー

今回の公開講座は、アーカスプロジェクトのオープンスタジオツアーに参加しました。

アーカスプロジェクトは30周年、毎年国内外から3組のアーティストが守谷市に3か月滞在をして作品を作り上げていきます。

 


今年は世界から534件の応募があったそうです。その中から選ばれたアーティストの作品を見るだけでなく、本人に会えて、タイミングが合えば話を聞くことができます。

 


スタジオ1は、インドネシアから来ている「ハイフン」7人組のリサーチグループ。

文筆家で劇作家のダナルトのアーカイブ制作です。

 

ダナルトの足跡を追い、黒板には年表とその時々の出来事が記されていました。

書籍やイメージされたものなどの図書館です。

 

 


スタジオ2は、丹治りえさん

現在のひたち海浜公園は、1973年まで水戸射爆撃場として米軍の軍事演習に使われていたそうです。

その時代の子供達の作文展示や沖縄の米軍基地を臨む部屋を再現したパネルがありました。

 

 


スタジオ3は、エヴァ・ザイラーさん

日本は人間と昆虫の関係が近い文化だと思い、蚕に着目したそう。天井からは蚕の糸がいくつも下がっていて不思議な空間を作り出していました。

 

 

機織り機のようなものにも蚕をイメージした展示物。


 


アーカスプロジェクトは美術館の手前の存在、アーティストがそこにいて、毎日変わり、毎回作り出し、会って話すことができる。そして制作された作品は終了すると壊すので残らないそうです。


芸術の秋にぴったりな公開講座になりました。

 

 

 

守谷を知るコース 第11回

今回は「守谷における動植物」と題し、茨城県自然博物館での校外学習でした。

 

 

毎週土曜日は小中高生は無料で入館できるということで、県外からのお客さまもたくさん訪れていました。

 

20名以上の団体で70歳以上だと340円で入れますので、市民大学の学生さんは多くの人が恩恵を受けられます(⁠^⁠^⁠)

 

講義は「スタディルーム」で受講

 

まず、かつて守谷市内の小学校で教鞭をとられていたという石塚さんから、守谷市での昆虫の調査についてお話を伺いました。

 

平成5年から11年の調査では、なんと守谷市内に705種類の昆虫がいたそうです。

 

 しかしながら、ハルゼミやイトトンボの仲間、オサムシの仲間は激減し、新しく南方系の昆虫(ツマグロヒョウモンなど)や外来昆虫が新しく定着しているそうです。

「あれ、マツムシが鳴いている〜♫」という歌がありますが、このマツムシも準絶滅危惧種です。

 

 続いて「守谷の植物」について学芸補助員の飯田さんからお話を伺いました。

 守谷での消えゆく植物には、薬草であるセンブリ(胃薬)、ウツボグサ(腎臓の薬)、ゲンノショウコ(胃腸薬)などがあり、

茨城県最後のオキナグサは、かつてのクレノートン跡地に生育していたものを、現在は上下水道事務所で保護しています。

私たちが住んでいるところの林は放置するのではなく、手を入れることによって生物多様性が保たれるとのこと。

 

講義終了後には標本をじっくり観察したり、同時開催中の「ミュージアムパーク30年のありったけ」特別展を観てから帰る学生さんもいました。