学園ニュース

市民科学ゼミ(第9回)

8月末からゼミ生が順番にファシリテーターとなり、ゼミを進めています。

また、伊藤先生は参加されず、ゼミ生だけで自主ゼミも開催しており、フリーディスカッションが進められています。

今回は、伊藤先生と李先生が対面で参加され、テキストを使用して学びの時間がありました。

第1ステージの後半に入り、現在は10月25日に中間報告会があるため、それに向け、毎回3人のゼミ生による研究状況報告をおこなっているところです。

 

 本日の報告の中で、

・自治会に入会していない人が増えているが、なぜなのか?

・高齢者の退会が増えているが、なぜなのか? 

・高齢者のコミュニティの場を広め、居場所づくりをしていくためには?

・「協働のまちづくり」の推進の枠組みを作るのは人材がキーワードになるのでは?

 といった、意見や疑問が出ました。

伊藤先生からは、地域の人とのゆるい繋がりを作りたいが、上手く繋がれないのが実情であるのでは?

その阻害要因が何なのか?を検討していくことも良いのでは?

また、身近な仲間内だけで進めるのではなく、自分にないものを持っている人や多世代(特に若い人たち)を巻き込んで仲間を増やしていくオープンな関係を作ることも大切では?

といった、アドバイスがありました。

 

中間発表まであと1か月ちょっと。

ゼミ生の方々、ファイト~お知らせ

 

もりやいきいきコース(第4回目)

もりやいきいきコースの4回目は、健康づくりの最後の講座「肩こりと腰痛のメカニズムと改善ストレッチ」

市内で下村治療院を経営している下村先生が講師でした。

 

 

 

座学では、整体について。

東洋と西洋の違いや身体が悪くなる仕組みについて、模型の骨を使って説明してくれたのでわかりやすかったです。

 

 


実技では、全身に効く改善ストレッチを先生指導のもと行いました。

座ったままで、首の前の部分のストレッチや脇腹を掴んで大腸のストレッチなど

初めておこなうストレッチに興味津々。


体の中から内臓を意識してみることは新鮮でした。

筋・骨格だけではなく、頭蓋や内臓も大事とのこと。

 


下村先生は守谷生まれの守谷育ち、今は国際的に知られているオステオパシーも勉強中だそうで、これからの活躍に注目したいです。

 

 

 

 

 

みんなのまちづくり入門コース(4回目)

 

「まちづくり協議会」ってなんだろう?

 

福祉とは

守谷市の「まちづくり協議会」各地区の紹活動状況のお話しがありました。

地域のための活動

1.防災に関する活動:避難所体験

2.親睦・交流活動:ミニコンサート

3.見守り・多世代交流:通学見守り

4.助け合い活動:買い物支援

5.地域食堂:子ども食堂

6.環境整備活動:公園内のベンチの修繕

旧市街地、新しく造られた住宅地やマンション地区、川の近くの立地を利用した催しなど、

まちづくり協議会の特徴的な活動症例を紹介して頂きました。

 

 

「まちづくり協議会」の展望について、行政に頼らないまちづくりの観点から以下の4点が挙げられています。
少子高齢化が進む中で、誰も取り残さないための「支え合い・助け合い活動」
子どもから高齢者まで、地域内で顔が見える「多世代交流活動」
コミュニティ・スクールへの参加などを通じて、学校と連携し、子どもたちが故郷を愛せるよう育む活動
いつ発生するかわからない災害に備えるための「防災に関する活動」

講義の最後は多くの学生からの質問があり、市民協働課の講師の方から丁寧な回答を頂きました。

 

 

 

 

 

守谷を知るコース 第3回

「守谷市の都市計画とまちづくり」について市の都市計画課長の笠川さんから話を伺いました。

 

守谷市は今から70年前の1955年、旧守谷町・高野村・大野村・大井沢村が合併して守谷町となり、2002年に守谷市になりました。

 1995年の人口12,095人が現在約70,000人!

 

1972年以降、各団地・工業団地・駅開設・路線複線化・区画整理を段階的に実施してきました。

そして

 令和7年度〜令和9年度の事業期間で、新守谷駅周辺土地区画整理事業

 

 令和9年度〜令和20年度の事業期間として、守谷SAスマートIC周辺土地区画整理事業が計画されています。

 

今年8月につくばエクスプレス(TX)が開業20年を迎え、昨年の乗降客数が40万人/日となり、茨城県内のTX駅利用者数は守谷駅が一番多く、関東鉄道常総線の守谷駅利用者数もトップという現状。

 

 

 

今後、東京駅への延伸や地下鉄との接続可能性もあり、ますます発展が見込まれます。

 

 また近隣市との行政状況を比較しても、道路舗装率、水道普及率、汚水処理人口普及率(100%)など、県内でも高水準とのこと。

 

都市計画課ならではの豊富な資料から、受講生自身の住まいのエリアの移り変わりがよく分かり、今後のスマートICや守谷市総合公園、ヤクルト二軍施設に関する質問もあり、関心の高さを示していました。

 

 

 

 

 

 

みんなのまちづくり入門コース(3回目)

社会参加と健康

地域・社会とのつながりで目指す健康長寿

筑波大学体育系 助教 辻 大士(つじたいし) 氏

 

予防医学健康増進科学の専門家であり、地域環境や社会の仕組みが健康に与える影響を研究なさっている経験から、今回は『市民側の視点』に焦点を当てて講義をして頂きました。 

 

≪「介護予防教室」は有効か?!≫

〇 ハイリスク者を特定して運動教室や栄養改善教室に参加させる戦略

〇 期待された参加率5%に対し、実際は0.2%程度と効果が限定的

 ⇒  リスクの高い人々を適切に把握できない

 ⇒  対象者が「まだ大丈夫」と参加を拒否する傾向

 

 

≪予防医学の新しい流れ≫

〇 環境やまちづくりへの着目

〇 社会参加が健康に良いという観点の重視 

〇 2つの柱

 ①「個人」の行動と健康状態の改善(規則正しい生活習慣の確立)

 ②「社会」環境の質の向上

  ⇒   社会との繋がりと心の健康の維持・向上 

  ⇒   誰もがアクセスできる健康増進基盤の整備

 

≪健康なまちづくりの進め方≫

〇 社会的サポートのメカニズム

 ⇒  情緒的サポート :  心の支え、悩みを聞いてもらえる関係

 ⇒  手段的サポート :  実質的な助け合い(金銭的支援など)

    ⇒  情報的サポート :  日常生活や地域に関する有益な情報共有

 

 

〇 地域活動参加の健康効果

    ⇒   地域の活動(スポーツ、趣味、町内会など)に参加している人は、参加していない人に比べて要介護状態になるリスクが75%低い

   ⇒   役割を持つことの重要性

 

 

〇   地域全体への波及効果(地域活動の社会的影響と波及効果のメカニズム)

 ⇒   健康に良い行動が「伝染」しやすくなる

 ⇒   健康に良い雰囲気が「醸成」される

 ⇒   健康に良い環境が「整備」される(施設やシステムの改善)

 

〇   通いの場の効果

 ⇒   一つの活動参加がきっかけとなり、他の活動にも参加するようになる連鎖効果

 

 

※講義の最後には、具体的にどんな「行動」を実践すればよいか、例示してくださったので、質疑応答も皆さんが「自分事」として語らえる濃い時間となりました。