学園ニュース
守谷を知るコース(第8回)
守谷を知るコース8回目は、芸術の秋にふさわしく音楽を楽しむ贅沢な講座になりました。
「地域に根差した音楽活動」ウィンドアンサンブル守谷のみなさんが講師です!
総勢41名と、ほぼ全員の楽団員さんが来てくださいました。
まずは、ウィンドアンサンブル守谷の歴史と活動を門池さんがお話してくださいました。
守谷で活動する吹奏楽団「ウィンドアンサンブル守谷」は今年で25周年を迎えました。
30年ほど前に児童合唱団で門池さんと管楽器を吹くお母さんとの出会いが楽団の歴史の始まりです。
吹奏楽団を立ち上げる決断をし、市役所に相談をしてポスター作成。
15人が集まり、ウィンドアンサンブル守谷が結成されたそうです。
知らない者同士がポスターだけで集まり、少しずつ増えていき、練習を重ねて、初めての演奏は北守谷公民館開館記念発表会。
2002年の市制施行イベントに参加し、同年に自主コンサート・第一回定期演奏会を開催しました。
吹奏楽はさまざまなジャンルの曲を演奏できるので、クラシックや映画音楽、ジャズ、演歌、アニメソングなどなど。
大人も子供も楽しめる演奏は、各種イベントから、商業施設、老人ホーム、小学校、保育園などたくさんの演奏依頼がくるそうです。
団の特徴としては、母体はなく音楽が好きで楽器を吹きたい人が集まり、ブランクや経験は問わず、誰でもが入れる楽団です。
年齢層も幅広く中学生から人生経験豊富な年代まで3世代にわたり、お子様連れの方もいるとのこと。
みなさんの笑顔からアットフォームな雰囲気が伝わってきました。
生の演奏を目の前で、楽しい音楽をみなさんに届けたい、市民のみなさんと共に音楽を楽しみたいとの思いが詰まっています。
後半はお待ちかね!
ウィンドアンサンブル守谷による演奏を聴かせていただきます。
守谷を知るコースの受講生だけのために演奏してくださるとは嬉しいです!
1曲目は、心弾むワクワクする行進曲!ワーグナーの「双頭の鷲の旗の下に」
2曲目は、「時代劇絵巻」懐かしい時代劇のテーマソングメドレー。水戸黄門に始まって、銭形平次や大江戸捜査網、暴れん坊将軍と各時代劇の名シーンが頭に浮かびました。
3曲目は、「山の音楽家」にのって楽器紹介です。知ってる楽器もあれば、初めて聞く楽器の名前もあって、楽しく知ることができました。
4曲目は、「ハリウッドマイルストーンズ」ハリウッド映画のメドレーです。
ジョーズの不気味な低音からのドキドキ感、インディジョーンズでは思わず腕を振りたくなり、ETの曲では夜空を自転車で駆け抜ける名場面を思い出しました。
5曲目は、守谷市のイメージソング「心のふるさと」守谷の歌があったのですね、守谷音頭しか知りませんでした。素敵なコーラスと共に聴かせていただきました。
6曲目は、陽気なイントロが楽しい「宝島」吹奏楽の名曲の一つです。さわやかでウキウキするメロディはラストにふさわしい演奏でした。
アンコールでもう一曲!
「星条旗を永遠なれ」こちらも題名は知らなくても誰もが聴いたことがあるであろう名曲です。途中からは演奏と共にみんなで手拍子をして、最後は大拍手で演奏会は終了。本当にありがとうございました!
知っている曲や懐かしい曲など、身近な曲目が多いので、吹奏楽を聴いたことがない人でもたっぷり楽しめる演奏で、あちらこちらから演奏依頼があることに納得です。
目の前で迫力ある演奏をたくさん聴かせていただき、とても素晴らしく楽しいひとときでした。
12月17日には、守谷市中央公民館にて「団創立25周年・記念演奏会」が開催されるとのこと。
是非、聴きにいきたいです♪
いきいきシニアコース(第8回)
「緑を親しむ豊かな健康ライフ」をテーマに「緑と人の健康」第2回は
植物の利用とその効果ーアロマセラピーと園芸療法について
引き続き千葉大学准教授の岩崎先生にお話を伺いました。
<アロマセラピー>
植物の香りが注目されている理由
植物の香りは古くから研究されてきましたが、あまり学術的には認められておらず、化粧品や食物を扱う香料会社やその生産を行う農学系の一部でのみ行われてきました。しかし近年は植物の香りに関する研究が進み心身への効果が明らかになってきました。
特に人々の精神的な疲労を癒す効果があることから植物の香りが注目されているそうです。
植物の香りの効果について医学的に証明された例について紹介いただきました ↑
香りと性差ー香りの認知には男女差があることを今回初めて知りました。
香りに対し敏感なのは男性?それとも女性?
答えは男性だそうです。
理由は人間の本能で子孫保存のため男性は女性を見つけなければならない。
女性は香りをつけてみつけてもらう・・・
大変興味深いですね。
園芸療法の基本は「育てること」「収穫すること」
「生きもの療法」としての「園芸療法」と「動物療法」の違い
動物:とても近しい関係になる、反応が早く、能動的
植物:適度な距離の関係である、反応が遅い、受動的
そして岩崎先生の研究室で実施している園芸療法の具体例の紹介
・高齢者施設での実践
・リウマチ患者に対する効果検証
・特別支援学校における効果
・がん緩和ケア病棟および看護師に対する園芸療法
など。
最後に岩崎先生が執筆された著書のご案内がありました。
公開講座「異常気象・線状降水帯を学ぶ」
今回の公開講座は、「異常気象・線状降水帯を学ぶ」
近年よく耳にする「線状降水帯」について、守谷市在住の気象予報士・久保田さんの講座でした。
まずは、つい最近の9月8日の茨城・千葉・福島の集中豪雨の話からスタートです。
記録的な短時間の豪雨が海岸沿いで起こり、日立では市役所が被害にあいました。
今年に入って線状降水帯が51回も発生しているそうです。
今年は最も暑い夏になり、猛暑日の記録を塗り替え、熱帯夜も長く続いています。暑いのは海水温が高かったことが原因で海の影響からだとか。
ちなみに熱帯夜とは、夜間の間25度以下にならない夜。気象の夜間の定義の時間って18:00〜6:00だそうです。
日本の温暖化のペースは早くなっていて、平均気温が上がり、特に北の方が上がりやすいとのこと。
確かに北海道は涼しいイメージがありましたが、今年の札幌や旭川はとても暑そうですね。
20〜21世紀の地表気温変化シュミレーションを動画で見ました。だんだんと赤くなっていき、2100年には真っ赤に!
「線状降水帯」は2000年に作られた言葉で、2014年8月の広島豪雨がキッカケでよく耳にするようになりました。
積乱雲がたくさん集まり動いたり、停滞したりして同じ場所にいる状態。
線状降水帯と言えるには6つの条件が必要で、その条件がなかなか難しく、全部の条件を満たさないと線状降水帯と発表できず、事前に知ることが難しい。今のところ15%程度は当たるので、少しずつ解明され改善されていくそうです。
集中豪雨の3分の2は線状降水帯。発生しやすい地域を調べると圧倒的に南日本が多く、九州や四国など。意外に栃木が地形的に発生しやすいそうです。
発生しやすい時期は東日本が9月(台風と秋雨前線)、南日本が6〜7月(梅雨前線)
最後に災害前に知っておきたいこととして。
・ハザードマップは最新のマップを最低限知っておきましょう。
・防災アプリを利用しましょう。おすすめは「NHKニュース防災アプリ」、天気は「YAHOO!天気」がわかりやすいそうですよ。
これから台風が多く発生する季節です。
さっそく、アプリを入れて、ハザードマップをチェックしたいと思います!
まちづくり協議会コース(第7回)
地域住民のニーズをつかむ手法を学ぶ
社会調査の方法と対話的なワークショップ
伊藤哲司(社会心理学)講師による1回目 基礎編
先ずは講師による学生への質問です。
イーミック:当事者目線、中に入り込む エティック:客観的、俯瞰的
どちらが正解というわけではなく、結果的には両方が必要ではないか。
次に【社会調査の方法】についてのお話しがありました。
・アーカイブ分析(統計)
・アンケート(質問紙調査)
・実験
・インタビュー(面接調査)
・フィールドワーク(参与観察)
ここでまた講師による質問です。
インタビューとアンケート両方を組み合わせてマルチメソッドで行うとしたら、どちらかを先に実施しますか?
インタビューを行ってからアンケート調査をした方が適切な質問項目を作ることができるのではないかとの回答でした。
【インタビュー(inter-view) のポイント】
関係を築きながら深く語り合う、語りの共同生成が豊かなインタビューです!
そこで学生に、白い紙に自分の人生をイメージした絵や図を描いてもらい、
ふたり一組になって相手の書いた紙を基にインタビューする方、インタビューを受ける方となり、話しをしました。
これによる対話の中から生まれてくるニーズをつかむを体験しました。
熱心な学生の様子です。
次回は(応用編)です。
守谷を知るコース(第7回)
守谷を知るコース第7回は、「長龍寺から見た守谷駅前の変遷」
長龍寺の東堂・北村さんがお話を聞かせてくれました。東堂とは元住職、ご隠居さんという意味だそうです。
北村さんは今年89歳、戦前からの守谷を見てこられた方です。22歳で21代目住職になりつつ、市内の校長先生や教育委員長も務められてきたそう。
守谷は江戸時代中期から「守谷町」と名乗っていたとの記載があり、平将門との深い関わりがある場所。
長龍寺は924年(延長2年)に開基、平将門が関わっているそうです。
平将門の母方の実家は相馬であり、守谷の本を書いた斉藤先生によると、相馬の中心地は守谷であり、そこからも平将門とは深い繋がりがあるそうです。
守谷市内には、永泉寺や海禅寺など平将門に関わりがあった寺がいくつもあります。
相馬の話では、城址公園にある城跡は相馬氏によって築かれた話も守谷が中心の話と繋がりますね。
守谷市の前は「北相馬郡守谷町」だったことを懐かしく思い出しました。
北相馬以外に、南相馬(流山や松戸あたり)、中相馬(我孫子あたり)があった話も興味深く面白かったです。
北村さんは子供の頃から守谷を見てきた貴重な方。
田んぼと松林しかない、集落も少ない、本当に何もなかったそう。小山村(南守谷あたり)、奥谷村(斎場あたり)、鈴塚村(ジョイフルあたり)が守谷になり、戸頭や坂手(菅生あたり)は、守谷にならなかったり。
今でも地名は残っているので、聞きながら場所を思い浮かべました。
常総線が開通して守谷が変わっていきます。
最初は貨物列車としての運行でした。鉄道が通ったことで、運送会社や石屋、料亭ができて守谷駅前が賑わうようになっていったそうです。
戦争が始まると、今の原あたりに軍事工場(今でも門だけ残っている)ができ、駅前には大きな社宅があったとのこと。まだ子供であった北村さんの守谷から見たリアルな当時の話も聞けました。
昭和30年に大野村(大柏や野木崎)などと合併して守谷町へ。滝下橋は昭和31年に開通、それまでは鬼怒川を渡し船で行き来していました。
そこから、クレノートン(レーベン守谷)、明星電気(イオンタウン)、前川製作所と大きい企業ができて、住宅が増えていきました。
国道294号線は昭和43年開通、住宅地が増えて、つくばエクスプレスが開通してどんどん守谷が発展していったのでしょうね。今の守谷を見ていると、びっくりするほど変わってしまったと仰っていました。
田んぼと松林ばかりの守谷、のどかな原風景だったと想像します。
図書館に守谷の歴史を書いた本があるそうなので、借りて読んでみたいと思いました。