学園ニュース
いきいきシニアコース(第11回)
11月、12月は「地域コミュニティに参加しよう」がテーマです。
今回は筑波大学助教の辻大士先生に「社会参加でいきいきシニア~“つながり”づくりで健康長寿」の演題でご講義いただきました。
世界中の30万人以上から導きだした意見をまとめた結果です。
「寿命に与える影響の強さ」で最も多い意見は何だと思いますか?
正解は、「人とのつながり」だそうです。
ちなみに下4つは、生活習慣に関係するタバコ、飲酒、運動、肥満が関係しているようです。
まさに、「人は一人では生きていけない」ということですね。
愚痴や心配事を聞いてくれたり、困ったときに手を貸してくれたり、有益な情報を提供してくれたりなど、様々な社会的サポートがあってこそ、心身共に健康で長生きできると実感できます。
ということで、日本の健康づくり施策においては、個人の健康づくりだけではなく、社会環境を整え、地域に住みながらにして、知らない間に健康になっていたという状況が作れることを理想としているようです。
社会参加することのメリットを、データを示してご説明いただきました。
スポーツや趣味、町内会では、気の合う仲間と参加するということで要介護になるリスクが減るようです。
運動教室への参加が月に数回であっても、週1回以上一人で運動している人よりも、要介護になるリスクが多少減るようです。
更には、地域の集まりで、会長・副会長・会計・企画などの役についている人は、認知症になるリスクが減るようです。
更には、運動が盛んな地域に暮らすだけで(本人は特に運動しなくても)、認知症になるリスクが低くなるようです。
なぜそのようなことが起こるのかというと、、、、
社会参加が豊かな地域は、人とのつながりが多く、助け合いや協調行動が盛んになるようです。
健康に良い
行動が伝染する!
雰囲気が醸成される!
環境が整備される!
ということで、守谷市も人とのつながりを大切に、いきいきシニアが活躍する地域にしたいですね!!!
いや、すでになっているかも?と思った次第です。
まちづくり協議会コース(第10回.第11回)
地域防災ファシリテーター養成講座
国立研究開発法人 防災科学技術研究所
主任研究員 工学博士 李てよん氏
<2回目 地域の災害リスクを学ぶ>
<3回目 災害時と対応を学ぶ>
地域の災害危険性を知る(風水害)
記憶に新しい鬼怒川の氾濫でも、市の避難情報発表を待たずに自ら災害から命を守る行動をとる判断が必要であると学んだのではないでしょうか。
パソコンを使って学生同士で自分達の住まい守谷市のハザードマップを検索しました。災害が起きる前に自分達で地域の災害危険性を知る事が大事である。
風水害の避難は、「避難所へ行く」ことではないです。洪水ハザードマップから想定浸水深を確認し、自宅にとどまる(2階以上)、周辺の高い場所へ移動する、地域外の安全な場所へ移動することが重要です。
避難所に行けば安心?
分散避難の検討をする。
災害が起きた時に適切な行動をとるためには、今後起こる可能性のある災害で、自分がどのような影響を受けるのかをあらかじめ知り、事前に備えておくことが大切である。
皆さんも是非、お住まいの地域のハザードマップを調べてみて下さい。
守谷を知るコース 第11回
「お巡りさんに聞く」
今回は取手警察署生活安全課および交通課より現役警察官の講師お二人をお招きしての講座でした。
まず茨城県でも守谷市でも窃盗犯が増えていて、今年9月までの守谷市内の窃盗犯件数は319件で、昨年より72件増加。
特に茨城県は人口10万人当たりの「自動車盗」(全国平均の約5倍)と「住宅侵入窃盗」(全国平均の約3倍)の犯罪率は全国ワースト1位という状況です。
「住宅侵入窃盗」では窓の約3割、出入り口の約4分の3が無施錠の状態で侵入されているので、外出する際はゴミ出し等の少しの時間でも確実に鍵をかけることが大切です。
また泥棒は侵入に時間がかかるのを嫌い、5分以上かかればあきらめるそうです。
窓ガラスには防犯フィルム、サッシに補助鍵等の対策をすることも必要ですね。
「自動車盗難」を防ぐには、防犯カメラや音や光を発する盗難防止装置の設置や、駐車場の扉がある場合は夜間は必ず扉を閉めカギをかけることが大切。
また車両の盗難防止装置(警報器、バー式ハンドルロック等)の設置など複数の防犯対策が必要です。
「特殊詐欺」の中で今年はパソコンのサポート詐欺が増加しており、PCがウイルスに感染したのでその復旧にコンビニで電子マネーカードを買ってくるよう指示される事例がありますが、これは詐欺です!!
茨城県警察の防犯アプリ「いばらきポリス」をダウンロードして、身の回りの犯罪等の発生情報を確認することができます。
続いて交通事故の死亡者は、コロナ禍の行動制限が緩和されてから増加しており、茨城県は全国ワースト10位です。
飲酒運転は犯罪です!
そして自転車は車両です!
歩行者を守る運転に心がけましょう!
横断歩道に歩行者がいるときに車を停止する率は
長野県は7割ですが、茨城県は3割しか止まらないそうです。。。
「エリア38」
「エリア38」とは道路交通法第38条に「横断歩道を横断しようとしている歩行者がいるときは一時停止しなければならない」旨が定められていることがネーミングの由来で、横断歩行者保護意識を住民とともに高めるエリアを認定するもので、守谷市松並青葉地区が県内で初認定されました。
受講者からはいろいろな質問が相次ぎましたが、講師の方には真摯にお答えいただき充実した講座となりました。
守谷を知るコース(第10回)
守谷を知るコース10回目は、「もりあぐ(もりや循環型農食健協議会)」の活動。
もりあぐ代表理事の伊東さんがお話を聞かせてくれました。
もりあぐは守谷市の地産品に着目して、農作物や食品、健康を有機的につなげることで、地域資源の有効活用と持続的な地域活性化の好循環を狙っています。
もりあぐメンバーは、守谷の生産者である「大八洲開拓農業組合」や「まーの農園」、加工業の「お菓子の店メープル」、「藤井商店」、飲食店の「さくら坂VIVACE」、「ちばらぎ珈琲」など。
また、医療の「悠翔会」や「K-STYLE」など幅広い職種のメンバーです。
主な活動としては、
「グリーンツーリズム事業」
守谷の自然や街を案内して見て食べて買ってもらうツアーを開催。
畑や田んぼなど自然を感じて、守谷産の野菜を食べて、お土産も買えるという守谷を満喫出来るツアーです。
「直販販促事業」
駅前でのふるさ都市もりや朝市やさくら坂メルカートル、ふるさとみずき野朝市と地域の飲食をメインとした直売を展開。
特に第一日曜日開催の守谷駅前の朝市は80店舗を超える大規模な朝市で毎月賑わっていますね。
「商品開発・メニュー開発事業」
ほうれん草パウダーを使ったほうれん草パスタを商品化(今は停止中)
守谷の飲むヨーグルトを使ったヨーグルトタルトの販売促進。
守谷産の常陸秋そばを利用した蕎麦焼酎は市内の酒屋で購入出来るそうです。
「都市近郊農業モデルの構築事業」
茨城大学農学部との連携もとっており、農研機構との共同研究。
農作物の試作や1DAYキャンパスを開催したこともあるそうです。
コロナ禍における新たな活動としては、ドローンを使った最先端農業の推進や、テイクアウト・デリバリー事業を展開。
途切れることなく、さまざまな活動をされているんですね!
また伊東さん自身は、ブランチ守谷に頑張る人を応援し、後押しするスタートアップ施設を招致して、テレワークや起業の手伝いをされています。
そして2024年春には、守谷市内に看護やコミュニティスペースなどの新施設が出来るそうです。
これからもますます精力的に活動していく、「もりあぐ」が楽しみですね!
公開講座「漢方薬を用いた高齢者のこころとからだのケア」
今回の公開講座は、「漢方薬を用いた高齢者のこころとからだのケア」ということで、筑波大学人間総合科学研究科 水上勝義先生にご講演いただきました。
金木犀の香りが漂う、秋晴れのお天気の中、参加者にお集まりいただきました
まずは、漢方薬の特徴と、西洋薬の違いについて。
西洋薬は、、、検査異常を確認し、診断のもと薬を選択する。科学的根拠(エビデンス)が強い。
漢方薬は、、、症状から選択する。検査異常がない不定愁訴でも使える。ストレス関連の症状にも良い。科学的根拠(エビデンス)が弱い。
ということで、漢方薬の良いところは、身体・精神の両者の症状に適応できる。副作用で西洋薬の使用が困難な時やはっきりとした診断は出ないが何となく体がだるいというときにも適用できるということです。
いくつかの主要な漢方薬をご紹介いただき、その効果などを教えていただきました。
それにしても、漢方薬の薬名は読むの難しいですね。。。
半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう):認知症患者の肺炎リスクや嚥下障害の改善効果
酸棗仁湯(さんそうにんとう):睡眠薬減量効果
人参養栄湯(にんじんようえいとう):認知機能とうつ改善効果
薬の袋に番号がついていますが、これは保険適用で薬局でもらえるようです。
漢方薬を処方してもらいたくても、どこの病院やクリニックで処方箋をもらえるのかは、各自で情報を収集する必要がありますね。
ぜひ、漢方薬と西洋薬を上手に使い分けたいですね!
いきいきシニアコース(第10回)
「植物と暮らす」の第二回目は「園芸植物の種類や求め方」と題し、ジョイフル本田さんでの校外授業で、
前回同様アドバイザーの塚田さんより、実際にジョイフル本田さんの店頭で現物を見ながらお話を伺いました。
春の球根は今が植え時で、種の情報は袋の裏に「蒔き時」や「管理の仕方」が書いてあるので、よく読んでから植えること。
そして売り場には専門のスタッフがいるので是非聞いていただきたいとのことです。
売り場に入って一番目立つところは現在ハロウィンの飾りつけになっていますが、イベントに合わせて変えるので来月からはXmasのモミの木でいっぱいになります。
日本の土地は酸性が多いのでブルーベリーは簡単に植えられるそう^^
そして低木のシュラブや多肉植物のセダムは暑さや乾燥に強くお手入れが簡単なので、葉色で楽しむローメンテナンス植物だそうです。
また「苗の選び方」のポイントについても伺いました。。。
さてここで質問です。
イチゴは野菜でしょうか?それとも果物でしょうか?
<答え>野菜でもあり果物でもある。
イチゴは畑にある時は野菜で、店頭に並んだときは果物だそうです(知らんかった~)
そんなやり取りをしながら、楽しく学べた講座でした。
まちづくり協議会コース(第9回)
地域防災ファシリテーター養成講座
国立研究開発法人 防災科学技術研究所
主任研究員 工学博士 李てよん氏
5回の講座が始まりました。
1回目は防災活動の考え方を学ぶ
公助(消防、警察、自衛隊)の割合がかなり低かった事がわかる。
自主防災組織や地区防災計画を地域住民で確立することが大切である。
地域防災における「知」の共有と活用
地域の防災力を高めるには、様々な地域コミュニティの連携・協力が重要(共助)
地域と学校の連携事例(こどもの安否確認)、地元事業所の協力事例(避難所運営)のお話しがありました。
最後は、PCを使って、(防災対策・活動を支援するツール;YOU@RISK)というサイトを学生が検索しながら、守谷市の災害時状態を調べるという授業になりました。
災害が起きた時に適切な行動をとるためには、今後起こる可能性のある災害で、自分がどのような影響を受けるのかをあらかじめ知り、事前に備えておくことが大切である。
2回目はさらにPCによる演習となります。
いきいきシニアコース(第9回)
「緑を親しむ心豊かな健康ライフ」のテーマで、10月は「植物と暮らす」ということで、
ジョイフル本田のアドバイザー塚田さんにご講義いただきます。
今回は、「園芸の基礎知識と園芸植物の育て方」について、教えていただきました。
園芸植物を栽培する前の基礎知識として、植物の葉、根、茎、花(果実)のそれぞれの役割を学びました。
葉:光合成をし、養分を作る.水を吐き出すポンプの役割
根:水を集める.養分を貯蔵する
茎:根と葉をつなぐパイプ役.葉や花の基礎となる部分を作る
また、植物の家となる「土」や「肥料」についても詳しく教えていただき、いろいろな肥料をまけばよい
のではなく、植物に対する理解をもっと深める必要性を学びました。
次回は、ジョイフル本田@守谷店にて校外授業です!!
まちづくり協議会コース(第8回)
地域住民のニーズをつかむ手法を学ぶ
第2回目は
対話的なワークショップを通して地域住民のニーズをつかむ実践を試してみましょう!
ワークショップでのファシリテーションのこつ
⌑ゆっくりはっきり話す。相手に自分の声を届ける。
⌑全体に目配りをしながら、穏やかな表情で。
⌑アイスブレーキング(解きほぐす、リラックスさせる)も必要に応じて行う。
⌑ワークショップの目的やねらいを明確に伝える。
⌑シェアリング(共有する)と総括をしっかり行う。
対話的なワークショップ
1.ブレインストーミング(アイデア出しのための基本的な方法)
・思いついたことは発信してみる。
・いけんをできるだけたくさんだす。
・他の人の意見を否定しない。
・建設的に発展させる意見は大歓迎。
2.KJ法
3.ワールドカフェ
今回の授業ではワールドカフェ
(比較的参加人数が多くても、全員が声を発し、また多くの声が聞こえてくる方法)を体験しました。
4人のグループを4箇所つくり、まずはリーダーを決め、リーダーは固定。リーダーⓁ
テーマは『守谷市のファンを増やすためには』です。
➘
➘
➘
盛んな意見交換が行われました。
最後にリーダーが自分のグループのディスカッションをまとめ、報告しました。
短い時間でしたが実践体験で何か掴むものがあったのではないでしょうか。
守谷を知るコース(第8回)
守谷を知るコース8回目は、芸術の秋にふさわしく音楽を楽しむ贅沢な講座になりました。
「地域に根差した音楽活動」ウィンドアンサンブル守谷のみなさんが講師です!
総勢41名と、ほぼ全員の楽団員さんが来てくださいました。
まずは、ウィンドアンサンブル守谷の歴史と活動を門池さんがお話してくださいました。
守谷で活動する吹奏楽団「ウィンドアンサンブル守谷」は今年で25周年を迎えました。
30年ほど前に児童合唱団で門池さんと管楽器を吹くお母さんとの出会いが楽団の歴史の始まりです。
吹奏楽団を立ち上げる決断をし、市役所に相談をしてポスター作成。
15人が集まり、ウィンドアンサンブル守谷が結成されたそうです。
知らない者同士がポスターだけで集まり、少しずつ増えていき、練習を重ねて、初めての演奏は北守谷公民館開館記念発表会。
2002年の市制施行イベントに参加し、同年に自主コンサート・第一回定期演奏会を開催しました。
吹奏楽はさまざまなジャンルの曲を演奏できるので、クラシックや映画音楽、ジャズ、演歌、アニメソングなどなど。
大人も子供も楽しめる演奏は、各種イベントから、商業施設、老人ホーム、小学校、保育園などたくさんの演奏依頼がくるそうです。
団の特徴としては、母体はなく音楽が好きで楽器を吹きたい人が集まり、ブランクや経験は問わず、誰でもが入れる楽団です。
年齢層も幅広く中学生から人生経験豊富な年代まで3世代にわたり、お子様連れの方もいるとのこと。
みなさんの笑顔からアットフォームな雰囲気が伝わってきました。
生の演奏を目の前で、楽しい音楽をみなさんに届けたい、市民のみなさんと共に音楽を楽しみたいとの思いが詰まっています。
後半はお待ちかね!
ウィンドアンサンブル守谷による演奏を聴かせていただきます。
守谷を知るコースの受講生だけのために演奏してくださるとは嬉しいです!
1曲目は、心弾むワクワクする行進曲!ワーグナーの「双頭の鷲の旗の下に」
2曲目は、「時代劇絵巻」懐かしい時代劇のテーマソングメドレー。水戸黄門に始まって、銭形平次や大江戸捜査網、暴れん坊将軍と各時代劇の名シーンが頭に浮かびました。
3曲目は、「山の音楽家」にのって楽器紹介です。知ってる楽器もあれば、初めて聞く楽器の名前もあって、楽しく知ることができました。
4曲目は、「ハリウッドマイルストーンズ」ハリウッド映画のメドレーです。
ジョーズの不気味な低音からのドキドキ感、インディジョーンズでは思わず腕を振りたくなり、ETの曲では夜空を自転車で駆け抜ける名場面を思い出しました。
5曲目は、守谷市のイメージソング「心のふるさと」守谷の歌があったのですね、守谷音頭しか知りませんでした。素敵なコーラスと共に聴かせていただきました。
6曲目は、陽気なイントロが楽しい「宝島」吹奏楽の名曲の一つです。さわやかでウキウキするメロディはラストにふさわしい演奏でした。
アンコールでもう一曲!
「星条旗を永遠なれ」こちらも題名は知らなくても誰もが聴いたことがあるであろう名曲です。途中からは演奏と共にみんなで手拍子をして、最後は大拍手で演奏会は終了。本当にありがとうございました!
知っている曲や懐かしい曲など、身近な曲目が多いので、吹奏楽を聴いたことがない人でもたっぷり楽しめる演奏で、あちらこちらから演奏依頼があることに納得です。
目の前で迫力ある演奏をたくさん聴かせていただき、とても素晴らしく楽しいひとときでした。
12月17日には、守谷市中央公民館にて「団創立25周年・記念演奏会」が開催されるとのこと。
是非、聴きにいきたいです♪
いきいきシニアコース(第8回)
「緑を親しむ豊かな健康ライフ」をテーマに「緑と人の健康」第2回は
植物の利用とその効果ーアロマセラピーと園芸療法について
引き続き千葉大学准教授の岩崎先生にお話を伺いました。
<アロマセラピー>
植物の香りが注目されている理由
植物の香りは古くから研究されてきましたが、あまり学術的には認められておらず、化粧品や食物を扱う香料会社やその生産を行う農学系の一部でのみ行われてきました。しかし近年は植物の香りに関する研究が進み心身への効果が明らかになってきました。
特に人々の精神的な疲労を癒す効果があることから植物の香りが注目されているそうです。
植物の香りの効果について医学的に証明された例について紹介いただきました ↑
香りと性差ー香りの認知には男女差があることを今回初めて知りました。
香りに対し敏感なのは男性?それとも女性?
答えは男性だそうです。
理由は人間の本能で子孫保存のため男性は女性を見つけなければならない。
女性は香りをつけてみつけてもらう・・・
大変興味深いですね。
園芸療法の基本は「育てること」「収穫すること」
「生きもの療法」としての「園芸療法」と「動物療法」の違い
動物:とても近しい関係になる、反応が早く、能動的
植物:適度な距離の関係である、反応が遅い、受動的
そして岩崎先生の研究室で実施している園芸療法の具体例の紹介
・高齢者施設での実践
・リウマチ患者に対する効果検証
・特別支援学校における効果
・がん緩和ケア病棟および看護師に対する園芸療法
など。
最後に岩崎先生が執筆された著書のご案内がありました。
公開講座「異常気象・線状降水帯を学ぶ」
今回の公開講座は、「異常気象・線状降水帯を学ぶ」
近年よく耳にする「線状降水帯」について、守谷市在住の気象予報士・久保田さんの講座でした。
まずは、つい最近の9月8日の茨城・千葉・福島の集中豪雨の話からスタートです。
記録的な短時間の豪雨が海岸沿いで起こり、日立では市役所が被害にあいました。
今年に入って線状降水帯が51回も発生しているそうです。
今年は最も暑い夏になり、猛暑日の記録を塗り替え、熱帯夜も長く続いています。暑いのは海水温が高かったことが原因で海の影響からだとか。
ちなみに熱帯夜とは、夜間の間25度以下にならない夜。気象の夜間の定義の時間って18:00〜6:00だそうです。
日本の温暖化のペースは早くなっていて、平均気温が上がり、特に北の方が上がりやすいとのこと。
確かに北海道は涼しいイメージがありましたが、今年の札幌や旭川はとても暑そうですね。
20〜21世紀の地表気温変化シュミレーションを動画で見ました。だんだんと赤くなっていき、2100年には真っ赤に!
「線状降水帯」は2000年に作られた言葉で、2014年8月の広島豪雨がキッカケでよく耳にするようになりました。
積乱雲がたくさん集まり動いたり、停滞したりして同じ場所にいる状態。
線状降水帯と言えるには6つの条件が必要で、その条件がなかなか難しく、全部の条件を満たさないと線状降水帯と発表できず、事前に知ることが難しい。今のところ15%程度は当たるので、少しずつ解明され改善されていくそうです。
集中豪雨の3分の2は線状降水帯。発生しやすい地域を調べると圧倒的に南日本が多く、九州や四国など。意外に栃木が地形的に発生しやすいそうです。
発生しやすい時期は東日本が9月(台風と秋雨前線)、南日本が6〜7月(梅雨前線)
最後に災害前に知っておきたいこととして。
・ハザードマップは最新のマップを最低限知っておきましょう。
・防災アプリを利用しましょう。おすすめは「NHKニュース防災アプリ」、天気は「YAHOO!天気」がわかりやすいそうですよ。
これから台風が多く発生する季節です。
さっそく、アプリを入れて、ハザードマップをチェックしたいと思います!
まちづくり協議会コース(第7回)
地域住民のニーズをつかむ手法を学ぶ
社会調査の方法と対話的なワークショップ
伊藤哲司(社会心理学)講師による1回目 基礎編
先ずは講師による学生への質問です。
イーミック:当事者目線、中に入り込む エティック:客観的、俯瞰的
どちらが正解というわけではなく、結果的には両方が必要ではないか。
次に【社会調査の方法】についてのお話しがありました。
・アーカイブ分析(統計)
・アンケート(質問紙調査)
・実験
・インタビュー(面接調査)
・フィールドワーク(参与観察)
ここでまた講師による質問です。
インタビューとアンケート両方を組み合わせてマルチメソッドで行うとしたら、どちらかを先に実施しますか?
インタビューを行ってからアンケート調査をした方が適切な質問項目を作ることができるのではないかとの回答でした。
【インタビュー(inter-view) のポイント】
関係を築きながら深く語り合う、語りの共同生成が豊かなインタビューです!
そこで学生に、白い紙に自分の人生をイメージした絵や図を描いてもらい、
ふたり一組になって相手の書いた紙を基にインタビューする方、インタビューを受ける方となり、話しをしました。
これによる対話の中から生まれてくるニーズをつかむを体験しました。
熱心な学生の様子です。
次回は(応用編)です。
守谷を知るコース(第7回)
守谷を知るコース第7回は、「長龍寺から見た守谷駅前の変遷」
長龍寺の東堂・北村さんがお話を聞かせてくれました。東堂とは元住職、ご隠居さんという意味だそうです。
北村さんは今年89歳、戦前からの守谷を見てこられた方です。22歳で21代目住職になりつつ、市内の校長先生や教育委員長も務められてきたそう。
守谷は江戸時代中期から「守谷町」と名乗っていたとの記載があり、平将門との深い関わりがある場所。
長龍寺は924年(延長2年)に開基、平将門が関わっているそうです。
平将門の母方の実家は相馬であり、守谷の本を書いた斉藤先生によると、相馬の中心地は守谷であり、そこからも平将門とは深い繋がりがあるそうです。
守谷市内には、永泉寺や海禅寺など平将門に関わりがあった寺がいくつもあります。
相馬の話では、城址公園にある城跡は相馬氏によって築かれた話も守谷が中心の話と繋がりますね。
守谷市の前は「北相馬郡守谷町」だったことを懐かしく思い出しました。
北相馬以外に、南相馬(流山や松戸あたり)、中相馬(我孫子あたり)があった話も興味深く面白かったです。
北村さんは子供の頃から守谷を見てきた貴重な方。
田んぼと松林しかない、集落も少ない、本当に何もなかったそう。小山村(南守谷あたり)、奥谷村(斎場あたり)、鈴塚村(ジョイフルあたり)が守谷になり、戸頭や坂手(菅生あたり)は、守谷にならなかったり。
今でも地名は残っているので、聞きながら場所を思い浮かべました。
常総線が開通して守谷が変わっていきます。
最初は貨物列車としての運行でした。鉄道が通ったことで、運送会社や石屋、料亭ができて守谷駅前が賑わうようになっていったそうです。
戦争が始まると、今の原あたりに軍事工場(今でも門だけ残っている)ができ、駅前には大きな社宅があったとのこと。まだ子供であった北村さんの守谷から見たリアルな当時の話も聞けました。
昭和30年に大野村(大柏や野木崎)などと合併して守谷町へ。滝下橋は昭和31年に開通、それまでは鬼怒川を渡し船で行き来していました。
そこから、クレノートン(レーベン守谷)、明星電気(イオンタウン)、前川製作所と大きい企業ができて、住宅が増えていきました。
国道294号線は昭和43年開通、住宅地が増えて、つくばエクスプレスが開通してどんどん守谷が発展していったのでしょうね。今の守谷を見ていると、びっくりするほど変わってしまったと仰っていました。
田んぼと松林ばかりの守谷、のどかな原風景だったと想像します。
図書館に守谷の歴史を書いた本があるそうなので、借りて読んでみたいと思いました。
いきいきシニアコース(第7回)
9月、10月は「緑を親しむ心豊かな健康ライフ」をテーマに、前半2回は「緑と人の健康」ということで、千葉大学准教授の岩崎寛先生にご講義いただきます。
今回は、「人はなぜ緑に癒されるのか?」という講義で、研究の事例などをご紹介いただきながら、楽しく学べました。
ここでいう「緑」とは、「植物」のことです。
人は緑を介することにより、外部からの心理的、物理的ストレスを緩和し、体の調子を整えてくれるそうです。
病気を治すのではなく、「体調を元の良い状態に戻してくれる」ということで、自然治癒力が高まるそうです。
このような裏付けとなった面白い研究の紹介がありました。
では、みなさんにクイズです!
Q1、公園でベンチに座っているときに、5分間ラベンダーを見ているのと見ていないのでは、血圧の変化はどうなるでしょうか?
Q2、室内に同じだけの緑を置いて勉強や仕事をした際に、視界に入るところに緑があるのとないのとでは、ストレス緩和効果が異なるでしょうか?
答えは、
A1、ラベンダーを見ている人は、、、、血圧が高い人は低下し、正常な人は変化なく、低い人は高くなったそうです。5分間だけでも効果があるのですね!
A2、視界に入っている方が、ストレスホルモンが半分以下になるそうです。意欲や集中力も向上するそうです。
みなさんのご自宅でもテレビの横など目につくところに緑を置くと良いそうですよ
植物は人と人とを結びつけるもので、その一つの手段が園芸や農業だそうです。
コロナ禍で外出禁止の時には、植物を育てる人が増えたそうです。
あの頃は、みなさん知らず知らずの間に、緑に癒しを求めていたのですね~
公開講座「学ぼう!TX講座」
今回の公開講座は大人気の親子イベント「学ぼう!TX講座」でした。
なんと!倍の応募があり、厳選な抽選で選ばれた14組の親子が参加してくれました。
まずは守谷駅にある、守谷講習室にてTXの環境の取り組みなどのお話を聞きました。
TX(つくばエクスプレス)は、2005年の8月24日に開業し、数日前に18周年を迎えたばかりです。
つくば駅〜秋葉原駅まで20駅あり、一都三県 を58.3km走行しています。
カーブが少なく、踏み切りはゼロ、一番速い場所では130kmで走行しているそうです。
ここで、クイズ。
答えは②18.2kmで小貝川〜つくば間のロングレール。電車特有のガタンゴトンがないとのこと。そういえばそうかも!
TXの環境の取り組みとしては、
1、節電:電力が少ないタイプを使用し、LED照明にしています。
2、ゴミ削減:フードバンクへの寄付や鉄など出来る限りのリサイクルをしています。
3、節水:車両を洗浄する際の水を再利用しています。
4、地域の清掃活動:駅の清掃活動や鳥のみちの木道にも関わっています。
他に子供達は、グリーン電力について学び、どんな発電があるのか?みんな活発に答えていました。
座学を終えて、守谷駅一番線ホームに移動です。
この日のために、臨時列車を用意していただけました!
この「回送」がTX講座の列車です。
普段はまっすぐにみらい平駅に向かう列車が、下降して左にカーブしていき、総合基地へと向かいます。
整備や修理などを行う建物だそう。
臨時列車は、洗浄するレールへと入っていき、洗浄線体験ができました。
まずは洗剤が全体にかけられて、水と巨大タワシでゴシゴシ。大きな洗車機のようです。
10日に1回は洗っているそうで、1回の洗車に4000ℓ使われるそう。
車が40〜60ℓなので、さすが大量に使うのですね。
この大量の水は座学で学んだ、水の再利用になります。
非常通報器のデモンストレーション。SOSのボタンの場所を確認します。
1人がSOSボタンを押して、運転室の中での受け答えも子供達。
押す機会がないボタンですので、ドキドキですね!
SOSボタンは何箇所で押しても、全員で話すことができ、繋がらない場合には司令所に繋がるそう。
もしもの時にも安心ですが、そのような場面にならないように願います。
そして、子供達お待ちかねの運転台見学です。
運転台に座って、気分は車掌さん。
アナウンスしてみたり、アナウンスボタンを押してみたりととても楽しそうでした。大人たちはうらやましい〜と羨望の眼差しで見守ってました。
たくさん体験した後は、名残惜しいですが臨時列車で守谷駅に戻ります。
先頭で見入っている子供達。
TXの職員の皆様にはたくさんお世話になりました!
最後にみんなで臨時列車を見送ります。
ありがとうございました〜!
特別な体験が出来て、夏の最後の思い出になったかな。
講座後のアンケートでも、嬉しいお言葉をたくさんいただきました!
ありがとうございました。
守谷を知るコース(第6回)
守谷を知るコース第6回目は、校外学習。
暑いですが、教室を飛び出しての講座です。
「常総環境センターと常総運動公園施設見学」
常総地方広域市町村事務組合事務局の方々が案内をしてくれました。
常総環境センターの施設棟にて施設のお話を聞きます。
運営は常総地方広域市町村圏事務組合で守谷市、取手市、つくばみらい市、常総市(水海道地区)が母体となっています。
ゴミの収集はそれぞれの自治体が行っており、施設での処理が年間20億円に加えてゴミ収集の金額がかかっているとのこと。かなりの金額が必要とされているのですね。
施設センターの紹介DVDも見せていただきました。
ゴミ焼却の流れの説明では、処理をしながらエネルギーを生み出し、プールやお風呂に使用したり、アルミやプラスチック、ペットボトルなどが再利用されている様子が分かりました。資源ゴミは手選別で行われているので、莫大な量を捌くのはとても大変な作業だと思います。
実際に施設内を見学。人数が多いので3グループに分かれての行動です。
巨大なクレーンがゴミを掴んでいる姿に思わず見入ってしまいます。
施設は24時間体制で盆暮れ関係なく稼働しているそう。そうしなければ処理が間に合わないとのこと。
みなさん、熱心に説明を聞いています。
きちんと分別をしてゴミを出すことでゴミ焼却がスムーズに進み、資源物を仕分けして出すことで多くリサイクルされることを改めて実感しました。
センター施設の見学はとても勉強になり、反省する点もあり(^^;;
後半は外に出て、常総運動公園施設見学です。
外の受付では、車ごと重量が測れるそう。粗大ゴミの持ち込みも出来るので一般の車両もやってきます。お盆には200台ほどもやってきたそうですよ!
「いこいの郷 常総」
ゴミ焼却を利用した温浴施設です。お風呂だけでなく、トレーニングが出来るジムや地域交流スペース、レストラン、宿泊施設もあります。
「常総運動公園」
室内温泉プールをはじめ、野球場やテニスコート、サッカーコートなど、子供がお世話になった施設も多いのではないでしょうか。
広いキャンプ場を歩いて移動しました。
映える、どこでもドアと巨大な椅子。
以前は屋外プールだった場所はかなり変わっていました。
流れるプールはコミュニティガーデン。
ちびっこプールはドックプールに。
ドックランもあります。
暑いのでワンちゃんは1匹もいませんでした〜
暑い日でしたが、青空の中をちょっと散歩したのは気持ちがよかったです。
自分たちの生活の一部である、ゴミの行方やその後を実際に見ることが出来て、とても勉強になりました。
これからもなるべくゴミを出さないように、きちんと分別をするように心がけたいと思います。
まちづくり協議会コース(第6回)
子どもの育成、地域の居場所づくり
学びたい子どもたちに学びの場を!
学習支援塾『もりサポ塾』の活動紹介
塾長 川崎文先生
「子どもの貧困は、社会全体の問題」
★自己肯定感の低下につながる
学習塾や習い事をするチャンスがない
服を買ってもらう、外遊びに連れて行ってもらうなどの経験が少ない
自分には価値がないと考える原因につながる傾向がある
★教育格差が生まれる
進学に格差が広がる
将来的に所得格差へ、貧困が繰り返される負の連鎖へつながる
★社会的損失につながる
「もりサポ塾・目的」
すべての子どもに学習するチャンスを
ひとりひとりに寄り添った学習サポートを
多様な大人たちとかかわり社会への信頼を
学習を通して自己達成感や自己肯定感を
様々な事情を持つ子どもたちに居場所を
「もりサポ塾・沿革」
2021年6月にボランティア団体(もりやサポート塾)を立ち上げ
令和5年度に、もりサポ塾は〔子どもの未来応援基金]の支援先に採択されました。
学生からの質問には、行政との関わり方、助成金の申請方法
個人授業かグループ授業か、親御さんとの関わりなど具体的な様々な内容の意見交換が行われました。
守谷にはまだまだ学習支援の場が足りないと先生からのお話しがありました。
いきいきシニアコース(第6回)
第6回「こころとあたまに響く音楽体験」は市民ギャラリーを会場として、音楽療法士の佐々木宏子さんからお話を伺い、受講生も歌ったり身体を使って楽器の体験をしました。
音楽療法とは・・・
日本音楽療法学会では音楽療法を
【音楽の持つ生理的、心理的、社会的働きを用いて、心身の障がいの回復、機能の維持改善、生活の質の向上、行動の変容などに向けて、音楽を意図的、計画的に使用すること】と定義しています。
そして
音楽の効果は・・・
音楽療法は障がいや疾病を抱える方が主な対象ですが、健康の維持や病気の予防のためにも行われます。
高齢になると同時に幾つものことをこなすことが苦手になったり、物忘れが増えてきたり、さまざまな認知機能の低下を感じることが多くなります(←筆者も日々実感しています!!笑)
能動的音楽療法には歌唱、楽器演奏、身体運動などがあり、「歌う」という行為は通常の会話よりも多くの息が必要となり、自然と腹式呼吸になって心肺機能の維持向上のトレーニングになるということで、実際にやってみることに。
会場にはさまざまな楽器が準備されていました。
まず、姿勢を正して発声練習から。
そして口の開け方や舌の動きが重要。
歌いながら楽器を演奏することは、同時にいくつものことをこなすので、自然と「注意分割機能」を働かせるそうです。
みなさん声を出して、身体を動かし、楽器を演奏することで、楽しく体験できたようです。
とくに歌詞に合わせて発音・発声することは、口腔機能の向上に役立ち、誤嚥性肺炎の予防にもつながり心理的にも好影響があるので、カラオケを楽しむことはとてもいいようです。
まちづくり協議会コース (第5回)
子どもの育成、地域の居場所づくり
子ども食堂を運営するためのネットワーク事例研究
茨城NPOセンター・コモンズ 大野覚 常務理事兼事務局長による講義が行われました。
子ども食堂の開設や運営を行うためのノウハウを事例紹介とともにお話ししていただきました。
そもそも「居場所」とは
1.人などがいるところ。いどころ。
2.その人が心を休めたり、活躍したりできる環境。
「出番」も意識しよう
居場所と出番は必ずセットに。
⇒福祉課題を抱えた人を、かわいそうな「支援対象」とばかり位置付けるのではなく、その人の特性、能力、経験、好きなことを活かし、居場所で積極的に活躍する「担い手」となる場面づくりを意識する。お客さん扱いしない。
子ども食堂を支えたい人のさらなる増加
コロナ禍を受けて、子ども食堂への寄付が増加。毎週のように食品寄贈の仲介が。子ども食堂ほど共感しやすく、応援が集まる活動は他にはない。
居場所を成功させるコツ
1.徹底的に調べ、考える!
2.仲間を集める
3.運営を担うチームと活動計画を作成
4.活動資源の確保
学生からの質問には、無料にするか、有料にするか運営チームの中でも意見が分かれているとのこと、
スタートするにあたり、当面は有料で何度か開催された様子をみて無料化しても良いのではと講師のアドバイスもありました。