公開講座 アーカス・オープンスタジオツアー

今回の公開講座は、アーカスプロジェクトのオープンスタジオツアーに参加しました。

アーカスプロジェクトは30周年、毎年国内外から3組のアーティストが守谷市に3か月滞在をして作品を作り上げていきます。

 


今年は世界から534件の応募があったそうです。その中から選ばれたアーティストの作品を見るだけでなく、本人に会えて、タイミングが合えば話を聞くことができます。

 


スタジオ1は、インドネシアから来ている「ハイフン」7人組のリサーチグループ。

文筆家で劇作家のダナルトのアーカイブ制作です。

 

ダナルトの足跡を追い、黒板には年表とその時々の出来事が記されていました。

書籍やイメージされたものなどの図書館です。

 

 


スタジオ2は、丹治りえさん

現在のひたち海浜公園は、1973年まで水戸射爆撃場として米軍の軍事演習に使われていたそうです。

その時代の子供達の作文展示や沖縄の米軍基地を臨む部屋を再現したパネルがありました。

 

 


スタジオ3は、エヴァ・ザイラーさん

日本は人間と昆虫の関係が近い文化だと思い、蚕に着目したそう。天井からは蚕の糸がいくつも下がっていて不思議な空間を作り出していました。

 

 

機織り機のようなものにも蚕をイメージした展示物。


 


アーカスプロジェクトは美術館の手前の存在、アーティストがそこにいて、毎日変わり、毎回作り出し、会って話すことができる。そして制作された作品は終了すると壊すので残らないそうです。


芸術の秋にぴったりな公開講座になりました。