学園ニュース
公開講座 森林と水-渓流水年齢と水源涵養機能の話-
市民大学受講生でなくとも、誰でも参加することができる「公開講座」
第一回目は、6月25日に開催されました。
テーマは「森林と水-渓流水年齢と水源涵養機能の話-」
筑波大学生命環境系・辻村教授の講座でした。
まずは地球上の水の量と輸送量。
海洋から海面蒸発し、大気中の水蒸気となり、また雨となり降水して海洋へいくのが97.4%と大部分を占めた水のやりとり。
その他は河川や地下水、氷河から流出して海洋へ戻っていきます。
その地下水の話へと続きます。
土壌水の下に地下水があり、地下水の出口から出てくるのが湧水だそう。
浅かったり、地下の割れ目だったりと出口は様々なので、あらゆるところから湧水が出て来ます。
また、その湧水が出る場所によって、湧水年齢があるそうです。
例えば筑波山には山頂から山麓まで、たくさんの湧水地点があり、標高が高い位置の湧水は若く、数年〜10年。標高の低い湧水は長い歳月を経て出てくるので20〜40年と年齢を重ねている湧水、飲み比べしてみたくなりますね。
ちなみに水の年齢はフロン類を使って知ることができるとのこと。水に年齢あるとは知りませんでしたし、考えたことがなかったので、びっくり!勉強になりました。
森林については、森林の大切さを知ることが出来ました。
森林といっても、ちきんと間伐されていないと日光が地面に到達せずに下草が少なく、雨水が浸透しにくいので雨水は斜面を流れていき洪水を発生させます。
手入れされて間伐されていると、日光が入り草は生えて雨水が土に浸透するので、地下水となり、河川流量を支えます。
わたし達の生活に欠かせない水ついて、よく知ることが出来る講座でした。
質疑応答では、
守谷の水はどこから来ているのか?
どこの水が1番おいしいのか?
など、やはり気になる部分の質問も飛び交いました。