学園ニュース

公開講座「異常気象・線状降水帯を学ぶ」

今回の公開講座は、「異常気象・線状降水帯を学ぶ

 

 

近年よく耳にする「線状降水帯」について、守谷市在住の気象予報士・久保田さんの講座でした。

 

 


まずは、つい最近の9月8日の茨城・千葉・福島の集中豪雨の話からスタートです。

記録的な短時間の豪雨が海岸沿いで起こり、日立では市役所が被害にあいました。

今年に入って線状降水帯が51回も発生しているそうです。

 


今年は最も暑い夏になり、猛暑日の記録を塗り替え、熱帯夜も長く続いています。暑いのは海水温が高かったことが原因で海の影響からだとか。

ちなみに熱帯夜とは、夜間の間25度以下にならない夜。気象の夜間の定義の時間って18:00〜6:00だそうです。

 

 

日本の温暖化のペースは早くなっていて、平均気温が上がり、特に北の方が上がりやすいとのこと。

確かに北海道は涼しいイメージがありましたが、今年の札幌や旭川はとても暑そうですね。

 


20〜21世紀の地表気温変化シュミレーションを動画で見ました。だんだんと赤くなっていき、2100年には真っ赤に!

 


線状降水帯」は2000年に作られた言葉で、2014年8月の広島豪雨がキッカケでよく耳にするようになりました。

積乱雲がたくさん集まり動いたり、停滞したりして同じ場所にいる状態。

線状降水帯と言えるには6つの条件が必要で、その条件がなかなか難しく、全部の条件を満たさないと線状降水帯と発表できず、事前に知ることが難しい。今のところ15%程度は当たるので、少しずつ解明され改善されていくそうです。

 

 

集中豪雨の3分の2は線状降水帯。発生しやすい地域を調べると圧倒的に南日本が多く、九州や四国など。意外に栃木が地形的に発生しやすいそうです。

発生しやすい時期は東日本が9月(台風と秋雨前線)、南日本が6〜7月(梅雨前線)

 

 


最後に災害前に知っておきたいこととして。

ハザードマップは最新のマップを最低限知っておきましょう。

防災アプリを利用しましょう。おすすめは「NHKニュース防災アプリ」、天気は「YAHOO!天気」がわかりやすいそうですよ。

 

 

これから台風が多く発生する季節です。

さっそく、アプリを入れて、ハザードマップをチェックしたいと思います!

 

 

まちづくり協議会コース(第7回)

地域住民のニーズをつかむ手法を学ぶ

社会調査の方法と対話的なワークショップ

伊藤哲司(社会心理学)講師による1回目 基礎編

先ずは講師による学生への質問です。                

イーミック:当事者目線、中に入り込む    エティック:客観的、俯瞰的

どちらが正解というわけではなく、結果的には両方が必要ではないか。  

 

次に【社会調査の方法】についてのお話しがありました。

・アーカイブ分析(統計)

・アンケート(質問紙調査)

・実験

・インタビュー(面接調査)

・フィールドワーク(参与観察)

 

ここでまた講師による質問です。

インタビューとアンケート両方を組み合わせてマルチメソッドで行うとしたら、どちらかを先に実施しますか?

インタビューを行ってからアンケート調査をした方が適切な質問項目を作ることができるのではないかとの回答でした。

【インタビュー(inter-view) のポイント】

関係を築きながら深く語り合う、語りの共同生成豊かなインタビューです!

そこで学生に、白い紙に自分の人生をイメージした絵や図を描いてもらい、

ふたり一組になって相手の書いた紙を基にインタビューする方、インタビューを受ける方となり、話しをしました。

これによる対話の中から生まれてくるニーズをつかむを体験しました。

熱心な学生の様子です。

                  

次回は(応用編)です。

守谷を知るコース(第7回)

守谷を知るコース第7回は、「長龍寺から見た守谷駅前の変遷

長龍寺の東堂・北村さんがお話を聞かせてくれました。東堂とは元住職、ご隠居さんという意味だそうです。

 
北村さんは今年89歳、戦前からの守谷を見てこられた方です。22歳で21代目住職になりつつ、市内の校長先生や教育委員長も務められてきたそう。

 


守谷は江戸時代中期から「守谷町」と名乗っていたとの記載があり、平将門との深い関わりがある場所。

長龍寺は924年(延長2年)に開基、平将門が関わっているそうです。

平将門の母方の実家は相馬であり、守谷の本を書いた斉藤先生によると、相馬の中心地は守谷であり、そこからも平将門とは深い繋がりがあるそうです。

守谷市内には、永泉寺や海禅寺など平将門に関わりがあった寺がいくつもあります。

 


相馬の話では、城址公園にある城跡は相馬氏によって築かれた話も守谷が中心の話と繋がりますね。

守谷市の前は「北相馬郡守谷町」だったことを懐かしく思い出しました。

北相馬以外に、南相馬(流山や松戸あたり)、中相馬(我孫子あたり)があった話も興味深く面白かったです。

 

 

 北村さんは子供の頃から守谷を見てきた貴重な方。

田んぼと松林しかない、集落も少ない、本当に何もなかったそう。小山村(南守谷あたり)、奥谷村(斎場あたり)、鈴塚村(ジョイフルあたり)が守谷になり、戸頭や坂手(菅生あたり)は、守谷にならなかったり。

今でも地名は残っているので、聞きながら場所を思い浮かべました。


常総線が開通して守谷が変わっていきます。

最初は貨物列車としての運行でした。鉄道が通ったことで、運送会社や石屋、料亭ができて守谷駅前が賑わうようになっていったそうです。
戦争が始まると、今の原あたりに軍事工場(今でも門だけ残っている)ができ、駅前には大きな社宅があったとのこと。まだ子供であった北村さんの守谷から見たリアルな当時の話も聞けました。

 


昭和30年に大野村(大柏や野木崎)などと合併して守谷町へ。滝下橋は昭和31年に開通、それまでは鬼怒川を渡し船で行き来していました。

そこから、クレノートン(レーベン守谷)、明星電気(イオンタウン)、前川製作所と大きい企業ができて、住宅が増えていきました。

 


国道294号線は昭和43年開通、住宅地が増えて、つくばエクスプレスが開通してどんどん守谷が発展していったのでしょうね。今の守谷を見ていると、びっくりするほど変わってしまったと仰っていました。

 


田んぼと松林ばかりの守谷、のどかな原風景だったと想像します。

図書館に守谷の歴史を書いた本があるそうなので、借りて読んでみたいと思いました。

 

 

 

 

いきいきシニアコース(第7回)

9月、10月は「緑を親しむ心豊かな健康ライフ」をテーマに、前半2回は「緑と人の健康」ということで、千葉大学准教授の岩崎寛先生にご講義いただきます。

今回は、「人はなぜ緑に癒されるのか?」という講義で、研究の事例などをご紹介いただきながら、楽しく学べました。

 

 

ここでいう「緑」とは、「植物」のことです。

 

人は緑を介することにより、外部からの心理的、物理的ストレスを緩和し、体の調子を整えてくれるそうです。

病気を治すのではなく、「体調を元の良い状態に戻してくれる」ということで、自然治癒力が高まるそうです。

このような裏付けとなった面白い研究の紹介がありました。

 

では、みなさんにクイズです!

Q1、公園でベンチに座っているときに、5分間ラベンダーを見ているのと見ていないのでは、血圧の変化はどうなるでしょうか?

Q2、室内に同じだけの緑を置いて勉強や仕事をした際に、視界に入るところに緑があるのとないのとでは、ストレス緩和効果が異なるでしょうか?

 

答えは、

A1、ラベンダーを見ている人は、、、、血圧が高い人は低下し、正常な人は変化なく、低い人は高くなったそうです。5分間だけでも効果があるのですね!

A2、視界に入っている方が、ストレスホルモンが半分以下になるそうです。意欲や集中力も向上するそうです。

みなさんのご自宅でもテレビの横など目につくところに緑を置くと良いそうですよ了解

 

植物は人と人とを結びつけるもので、その一つの手段が園芸や農業だそうです。

コロナ禍で外出禁止の時には、植物を育てる人が増えたそうです。

あの頃は、みなさん知らず知らずの間に、緑に癒しを求めていたのですね~ひらめき

 

 

 

 

公開講座「学ぼう!TX講座」

今回の公開講座は大人気の親子イベント「学ぼう!TX講座」でした。
なんと!倍の応募があり、厳選な抽選で選ばれた14組の親子が参加してくれました。

 

 


まずは守谷駅にある、守谷講習室にてTXの環境の取り組みなどのお話を聞きました。

 

TX(つくばエクスプレス)は、2005年の8月24日に開業し、数日前に18周年を迎えたばかりです。

つくば駅〜秋葉原駅まで20駅あり、一都三県 を58.3km走行しています。

カーブが少なく、踏み切りはゼロ、一番速い場所では130kmで走行しているそうです。 


ここで、クイズ。

 答えは②18.2kmで小貝川〜つくば間のロングレール。電車特有のガタンゴトンがないとのこと。そういえばそうかも!

 


TXの環境の取り組みとしては、

1、節電:電力が少ないタイプを使用し、LED照明にしています。

2、ゴミ削減:フードバンクへの寄付や鉄など出来る限りのリサイクルをしています。

3、節水:車両を洗浄する際の水を再利用しています。

4、地域の清掃活動:駅の清掃活動や鳥のみちの木道にも関わっています。

 
他に子供達は、グリーン電力について学び、どんな発電があるのか?みんな活発に答えていました。

 

 

 

座学を終えて、守谷駅一番線ホームに移動です。

この日のために、臨時列車を用意していただけました!


この「回送」がTX講座の列車です。

 

 

普段はまっすぐにみらい平駅に向かう列車が、下降して左にカーブしていき、総合基地へと向かいます。

 


整備や修理などを行う建物だそう。

 


臨時列車は、洗浄するレールへと入っていき、洗浄線体験ができました。

まずは洗剤が全体にかけられて、水と巨大タワシでゴシゴシ。大きな洗車機のようです。

10日に1回は洗っているそうで、1回の洗車に4000ℓ使われるそう。

車が40〜60ℓなので、さすが大量に使うのですね。

この大量の水は座学で学んだ、水の再利用になります。

 


非常通報器のデモンストレーション。SOSのボタンの場所を確認します。

 


1人がSOSボタンを押して、運転室の中での受け答えも子供達。

押す機会がないボタンですので、ドキドキですね!

 

SOSボタンは何箇所で押しても、全員で話すことができ、繋がらない場合には司令所に繋がるそう。

もしもの時にも安心ですが、そのような場面にならないように願います。 

 

 

そして、子供達お待ちかねの運転台見学です。

 

運転台に座って、気分は車掌さん。

アナウンスしてみたり、アナウンスボタンを押してみたりととても楽しそうでした。大人たちはうらやましい〜と羨望の眼差しで見守ってました。

 


たくさん体験した後は、名残惜しいですが臨時列車で守谷駅に戻ります。

先頭で見入っている子供達。 

 


TXの職員の皆様にはたくさんお世話になりました!

 

最後にみんなで臨時列車を見送ります。

ありがとうございました〜!

 

 

特別な体験が出来て、夏の最後の思い出になったかな。

講座後のアンケートでも、嬉しいお言葉をたくさんいただきました!

ありがとうございました。