学長ブログ
9月の学長ブログ
オリンピックと都知事選と台風が駆け抜けた今年の夏、何だか短かったように感じます。皆様、それぞれのスケジュールを目一杯消化できたでしょうか?
私の場合、今年の夏は、海と山と学会、という3イベントが想い出に残りました。まず海ですが、家内の実家が伊豆の下賀茂よりさらに奥にありまして、その実家から伊豆の海に出ることができます。複雑な岩山に囲まれた小さな湾は、外海が荒れていても波はほとんど来ません。その海で貝を取ってきて味噌汁で頂くと、旨いのなんのって・・・。皆さんに差し上げたいほどです。次に山ですが、7歳と3歳の孫も一緒に、親子3代で八ヶ岳連峰2泊の登山に行きました。赤岳は手ごわいので、もう少し下の2600m級の山頂5つを征服しました。7歳の孫に後れを取る自分の年齢を思い知りました。そして、夏の終わりは、仙台市で農業農村工学会という学会に参加しました。台風10号が仙台へ向かったのと同時に、同じ方向へ向かったのです。嵐を越えて参加したのは、私の後輩や教え子4人がそれぞれに学会賞を受賞したので、そのお祝いに駆け付けたかったからです。
この間、8月27日に開催したもりや市民大学公開講座「芥川賞選考の舞台裏に迫る」は、読売新聞文化部編集委員の鵜飼哲夫氏(守谷市在住)を迎えての講座でした。市民交流プラザの円形ドームに集まった100名ほどの聴衆は、鵜飼氏の淡々とした、それでいて取材経験に基づくリアルなお話に酔いました。太宰治や石川達三、吉村昭、石原慎太郎、又吉直樹といった候補者や受賞者、更にはこうした人々を選考する川端康成、三島由紀夫、大江健三郎などの著名人たちの生の声を伝えてくれました。本当に面白かったです。特に、受賞を逃した人々の話が人間的で楽しかったです。
さあ、今度は秋、秋は収穫の季節です。畑からも田んぼからも、そして市民大学の教室からも、それぞれの収穫を挙げたいですね。