12月の学長ブログ

 年末へ向けて、気になることがあります。それは、これまでに受け取った欠礼ハガキが15枚と、非常に多いことです。実は、私も欠礼ハガキをお送りした者です。皆さん永眠年齢を書いてくださるので、大変不謹慎ではありますが、その平均値を計算してみると、87.8才(最年少は82才、最高年齢は92才)でした。報道で見る日本人の平均寿命より高いようです。
 これから高齢化社会がさらに進行します。どなたも異口同音におっしゃるのは、「健康年齢をできるだけ長く、ピンピンコロリで往きたい」ということです。全く同感です。そして、そうあるための創意工夫が、これまた千差万別、いくら聞いても飽きないほど多量の情報が入手できます。しかし、そこは年の功、どなたも自分流を発見し、喜々としてその道を歩んでおられます。
 こうした中で、平成26年度の市民大学、特にオープンコースを運営していて気づかされたことがあります。それは、異世代間の交流があまり多くない、ということです。熟年・高齢者の皆さんは、どちらかというと自分の同世代の人と交わることに安心や喜びを見出しておられます。その結果、異世代間の交流というものが、意外と希薄になっていないでしょうか?本年度のオープンコースで異世代間の交流の機会がありましたが、それが新鮮な刺激をもたらしたのです。今のご時世、若い世代も高齢者世代も、それぞれ自力でやりましょう、という暗黙の了解があるとは思いますが、若干の勇気をもって異世代間の交流を企画してみると、意外な発見や収穫があるかもしれません。平成27年度のもりや市民大学コース設計では、そのことも考慮して斬新なプログラムを組んでみたいと考えています。
 年末に向かい、まずは離れ離れで生活している異世代家族が久しぶりに集まり、家族間の交流を楽しみましょう。そして、来年は、地域での異世代間交流についても、前向きに考えてみませんか?何か、良い正夢を見そうな期待が湧いてきました。皆様、良いお年をお迎えください。