10月の学長ブログ
物思う秋の到来です。せっかく良い季節を迎えたので、少しじっくりと構えて、物事を深く考えてみたいのです。そう言えば、藤井聡太という稀有の棋士が登場し、まさに深く考える姿を全国に見せてくれました。将棋の盤面を睨んで長考する姿、カッコいいです。最近、めったに見ないその姿が眩しい。
一方、我が方は、当面のスケジュールをこなしてゆくことに専念しています。どちらかというと、スケジュールありきの日常が自分を支配しているようです。皆さんはいかがでしょう?スケジュールに追われてテキパキと課題に対応している自分を感じませんか?そう、「現代人はスケジュール管理のもとに生きている」と思うのです。
悲しいかな、高齢者はそのスケジュール表に沢山の病院通いが含まれていますが、これはこれで仕方のないことです。そして、そのスケジュールの中に運動や旅行が入っている場合、それなりの喜びと満足感が加わります。もりや市民大学の過去の授業によると、「運動だけに専念している人より、運動とボランティア活動の両方を行っている人の方が、健康寿命が長い」という“学説?”を何度か耳にしました。スケジュール表にそうしたバランスを持っている方、お喜びください。健康寿命が長いそうです。
物思う秋、こんなことを取り留めもなく考える自分に長考の機会は訪れるでしょうか?私のスケジュール表を見ると、今月と来月の予定がかなりびっしりと埋まっていて、先々は来年4月の日程まで書き込みが始まっています。手帳からスマートフォンへとスケジュール表管理を変更してから何年もたちました。慣れてしまえば後者を便利に使っています。社会のデジタル化の波に押し流されながら、自分のスケジュール管理に専念する、こういった日常に、「物思う秋」という哲学が入り込む余地があるか?自問と疑問に終わるブログでした。