9月の学長ブログ
クルージング、やや心をくすぐる言葉です。船や航空機であちらこちらを巡ることを言うそうです。ふと思い立ち、クルージングに行って参りました。乗客と船員併せて4000人規模の大型客船でした。「大船に乗った気持ち」を実際に味わってみたのです。大船なら、揺れない、沈まない、という安心感を伴って、遠くまで行けるロマンを提供してくれます。
「どうだった?」と聞かれて「うん、良かったよ」と答えるのですが、そこから先の具体的な感想を述べるのが意外と難しいのです。何が良かったかを説明するのが難しい。スピードを楽しんだ訳ではない、大きい船だから良かったと説明するのも野暮、豪華だから良かったと言えば、豪華ホテルを褒めるのと同じ、台風でも揺れなかった、と説明するのは感情が伝わらない、という次第で、どう説明すればよいか戸惑っています。
日常から離れて旅をすることは、誰しも経験するでしょう。旅を嫌う人は少ないと思います。それでも、年齢が高くなると旅はおっくうであり、家で過ごすのが一番だ、と消極的になる傾向があるのは仕方のないことです。「さあ、旅に出よう」と呼びかけるか、「静かな毎日を家で過ごそう」と心に決めるか、人々はそれぞれの考えで日々を過ごしています。
今回、私は旅に出ました。クルージングでした。少しリフレッシュできました。帰宅しても以前と全く変わりない日常に戻りました。さて、あれはなんだったろう?旅は何をもたらしただろう?と自問しますが、答えは朦朧とするばかりです。強いて言えば、繰り返す日常に少しだけ変化を入れてみたら、心と体がリフレッシュしたな、と思います。そう言えば、昨年のいきいきシニアコースで「実践小旅行」講座がありました。講師は国内旅行業務取扱管理者の肩書を持つ飯嶋章氏でした。小旅行が脳トレ効果をもたらすことを解説してくれました。今回、私の脳はトレーニング効果を得たでしょうか?そんな恵みを頂けたらありがたいことです。