1月の学長ブログ

 新年、明けましておめでとうございます。と言いつつ、オミクロン株と称する新型コロナ感染が急拡大し、何をするにもおっかなびっくりになっています。初詣もビクビク、成人式もビクビク、学校への登校もビクビク、離れて暮らす家族が一堂に会するのもビクビク、東京や街中に出かけるのもビクビク。これでは心が縮んでしまいます。困ったものです。

 
 そうした中で、ここ数日の報道を見ていると、日本の実力が相対的に低下していることがしきりに報じられています。例えば、企業の「お値段」つまり時価総額というのが、日本一のトヨタでさえ世界で29位に過ぎないとか、日本人が発表する科学論文の掲載数や被引用回数が激減しているなど、目に見える形で実力低下を指摘され、少しがっかりします。しかし、こういったランキング狙いの競争に骨身を削ることが果たして人々の幸せにつながるだろうか?という大いなる疑問も、当然ながら湧いてきます。そうです、人気度No.1とか、ランキング上位、とかいう指標に踊らされるのは、あまり心地よいものではありません。もし仮にそのような競争で上位になったとしても、手に入るのはささやかな優越感のみ。
 
 今年の抱負は、競争やランキングから少し距離を置き、いま手元にある課題を1つずつ乗り越えていく地道な成功を求めてみたいと思っています。例えば、令和4年度のもりや市民大学の開講です。令和2年度は中止、令和3年度は変則ハイブリッド教室運営、とやってきましたが、令和4年度は、何とか正規の軌道に戻したいと願い、現在、鋭意準備中です。とはいえ、2年間のブランクで、教室再開には新しいエネルギーが必要です。幸いにして、新たに加わった運営委員の皆さんのお力が、とても頼りになります。
 
 寅年、年賀状にも沢山の寅君が登場でした。まあ、干支に何かを託するつもりはありませんが、今年も焦らずのっしのっしと歩んでいきたいと思います。昨年末10日間も入院して復活リハビリ運動中の私ですが、今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。