7月の学長ブログ

 団体やグループを運営する際、多くの場合「規約」「会則」「要綱」などといった約束を作成するのが通常です。そういう書類は、渡されたときには「はい、わかりました」と受け取りますが、まじめに熟読することは殆どないかと思います。しかし、時にはこれが重要な役割を果たすこともあるから、やはり無駄ではないのでしょう。

 

 「もりや市民大学友の会」にも会則があり、最近も活発に運営されています。その運営がとても楽しそうなので、「私も入れてもらいたい」という希望者が増加傾向です。そんな中で、市民大学の受講経験は無いけれど友の会に入りたい、という希望者がおられました。喜んで受け入れたい、と思いながら友の会の会則に目を通したところ、会員は「受講生、修了生、聴講生、運営委員、講師など」となっており、一般市民が自由に入会することはできないと知りました。市民大学ではなく友の会に入りたい、という希望者が現れたことに驚きを隠せません。

 

 では、「もりや市民大学友の会」のどこにそんな魅力があるのでしょうか?私自身は友の会の活動にそれ程参加していませんが、友の会の方々の集まりには幾度となく出会っています。そこで毎回気づくのは、友の会の方々は常に笑顔が絶えない、皆さんいつも笑顔なのです。とても楽しそうです。この、笑顔、が肝心です。多くの笑顔が集まると、人は自然にその集団に引き付けられます。「なにがそんなに楽しいの?」と近づいてみたくなるのです。そう、「もりや市民大学友の会」には笑顔が満ちているようなのです。

 

 東日本大震災をきっかけにして2011年に発足した「一般財団法人日本笑顔プロジェクト」では、農業と防災に役立つ重機の操作を活動主体としているそうです。笑顔で重機を操る?何やら不可思議な構想ですが、いたって真面目に取り組んでおられます。その本部は長野県の浄光寺にあります。また、世界で唯一、笑顔コンサルタントを名乗る門川義彦氏によると、笑顔が持続可能な社会の実現に寄与するそうです。なにはともあれ、笑顔を武器とする団体やグループには発展の兆しが見えます。「もりや市民大学友の会」も笑顔で発展しそうな気配です。