6月の学長ブログ
いよいよ始まりました、「もりや市民大学」2021年度3コースです。まずしょっぱなは、6月4日の「まちづくりコース」でした。講師は、市役所市民協働推進課長さん。とても丁寧に準備され、分かりやすいお話を頂きました。この日、不思議な思いに駆られました。それは、「先生」って何だろう、という疑問です。
「先生」の語源は、読んで字のごとく、先に生まれた人を敬う言葉です。しかし、今回の教室で現れた「先生」は、どう見ても受講生よりずーっと若いのです。もちろん、受講生のお1人は19才現役学生さんであり、この方は「先生」より確かにお若いです。しかし、残りの受講生は、どう見ても「先生」より先に生まれた方ばかりでした。
そういえば、最近、若い人に教えてもらうことが非常に増えたと思いませんか?まず、毎日使うスマートフォンの設定や、動きがおかしくなった時の修正回復です。身近な若い人に教えてもらっていませんか?パソコンを使う人であれば、動きがおかしい、とか、マウスが動かない、とかいろいろなトラブルについて、息子・娘世代、更には孫世代に教えを乞うていませんか?教えてもらった後は「へー、そうなの、全然わからなかった」という感想のみで、「ありがとう」まで言えているでしょうか?
これからの時代、「先生」はどこにいるでしょう?身近な、若い世代が「先生」になってきたとすると、先に生まれることに、どんな意味があるか、と、怪しい自問が現れます。しかし、若い人に教えてもらうことは、何故か気持ちよく、嬉しいのです。これはなんでしょうか?若い人に教えてもらうと幸せを感じるとすれば、それはそれで新しい時代がやってきたようにも思います。
今回始まった2021年度「もりや市民大学」、いろいろな「先生」との出会いを大いに楽しみ、また、有効に活用してください。若い「先生」大歓迎です。