10月の学長ブログ

 秋です。紅葉、運動会、秋祭り、文化祭・・・、季節の行事が続きます。秋晴れの空を見上げて爽やかな気持ちになれる・・・はずでしたが、どうも空の向こう側がすっきりしません。ニュースが暗いです。ニュースキャスターが「次のニュースです」と声を改めるとき、なぜかググっと厳しい顔に変化します。さて今度は何の話か、と注意を向けるのですが、不快なニュースが多くてガッカリします。ニュースキャスターの顔も暗く、出だしの明るい笑顔はどこへ行ったか、と思うほど雰囲気が厳しくなります。

 

 特に感じるのは、最近の厳しいニュース内容が自分に近づいているような気がすることです。通常、ニュースと言うのはテレビ、ラジオ、スマホなどを通じて距離を持った出来事として報じられます。が、最近のニュースを見ていると、事件の内容が自分に近づいているような感触を得るのです。たとえば、トランプ大統領がまた何かけしからんことを言ってる、と遠い話として憤慨していたら、国際刑事裁判所ICCの赤根所長を制裁するとのニュースが飛び込んで、あらら、日本人も標的か、と憤りを感じました。また、特殊詐欺事件に至っては、手元のスマホにしょっちゅう怪しいメールが飛び込んできて、自分もいつ騙されるか気が気ではありません。

 

 さてはて、困ったものです。AIなる新規「偽人間」の登場にもうろたえます。AIに話しかけた後、いろいろ教えてくれるので、つい「ありがとう」と言ったりします。すると、まるでそこに人がいるかのように「どういたしまして、またいつでも相談して下さい」などと丁寧な返事をしてくれるので、自分は誰と話したのだろう?と微妙な浮遊感が残りました。一人暮らしの人には欠かせない話し相手になるのだろうか、と思わざるを得ません。

 

 宇宙船地球号に乗船している人類、未来はどうなるのか、漠然としたストーリーしか思い当たりませんが、かつて楽しんだ映画「猿の惑星」あたりが実は本当のものがたりに近いのかもしれません。厄介な未来について、物思う秋、ということにしましょうか。