12月の学長ブログ
2020年、もりや市民大学は、1年間の休校を余儀なくされました。現在、2021年度の開講を目指して準備を進めております。来年6月の開講を予定していますが、その頃にはコロナの終息、ワクチン接種の完了などが整っていることを期待しています。ただ、これまでのように、満室の教室での講義、ホール一杯の参加者を見込んだ公開講座などを想定することは難しく、人数制限をかけた受講とオンラインリモート受講を併設する必要があると考え、その方向で準備しています。
講師の側にもいろいろな事情があります。既にリモート講義などの経験豊富という現職の方から、サポート付きでなければトラブルの緊急対処は無理、という方まで、多種多様です。来年開講の市民大学カリキュラム設計は、これまで経験したことのない複雑な手順を準備しなければならないと、覚悟を決めています。
このような時代に、どんな教室が求められているでしょう。金曜日コースは、地域づくりまちづくりをテーマとする専門コースを予定しています。例えば、「柏市地域協働を考える会」の活動紹介です。この「考える会」は、かしわ市民大学修了生が結成した会であり、今年、「あしたのまち・くらしづくり活動賞―振興奨励賞」という全国レベルの賞を受賞しました。コロナ禍の中でどんな活動を展開したのか、注目です。地域防災については、このような時代だからこそ必要とされるリモート講座を計画中です。一転して、火曜日コースは、守谷の自然を守るためのグリーンインフラを軸に展開する予定です。自然を学ぶことの意味を、より深く知ることができるでしょう。人気の総合コース(土曜日)は、多様なテーマを用意しています。講師陣も開講を楽しみにしているところです。
2021年をどう作るか。コロナを睨みながら、withコロナとafterコロナを考えることが、どうしても必要になりました。ここでも、新たな「学び」が必要です。もりや市民大学運営委員会は、自らも学びながら、より多くの市民に「学び」の場を提供すること、そこに意義を見出しています。恐怖と不安を残したままですが、できることから始めましょう、と前を向いていることをご報告します。